聖隷浜松病院NICU その6
【赤ちゃん・家族に会いました①】
実際にNICUで過ごしている家族はどのように感じているのでしょう。赤ちゃんとその家族が2組、インタビューに答えて下さいました。
最初の赤ちゃんは在胎38週で生まれ、現在生後1カ月です。
お父さんお母さんにとっては初めての赤ちゃんです。
他の病院で生まれましたが、口蓋裂があるため聖隷浜松病院NICUに転院になりました。赤ちゃんは哺乳に時間がかかるため胃チューブも併用しています。
お母さんが赤ちゃんとの過ごし方をお話して下さいました。
始め赤ちゃんはオープンクベースにいました。点滴と酸素もつけていましたが、抱っこは最初からできました。
24時間いつでも会いに来れて、毎日来ています。朝から来る日は夕方までいて、午後から来る日は夜までゆっくりしています。お父さんも毎日仕事前や後に1時間くらい来ています。土日は一緒に長く過ごします。
個室のNICUは珍しいって聞きました。ゆっくり居やすいと思います。オレンジの椅子はらくちんで、眠れたり休んだりできるから疲れないです。オットマンも役に立ちます。
お昼は家族用のラウンジで食べています。
半個室のNICUで、スタッフや周囲の方とどう関わり合っているのか教えて頂きました。
部屋に看護師さんは常にいるので、困ることはないです。もし先生に聞きたいことがあれば看護師さんから伝えてもらい、後で来てくれます。
同じ部屋にいる他の患者さんのことはあまり気にならないです。他のお母さんとお話することはあまりないですが、GCUに行ったら距離が近いから話したりするみたいです。
担当の看護師さんも、受け持ちの看護師さんも優しくて明るい方です。頼りになるし、お話するのが楽しいです。看護師さんたちに話を聞いてもらえたから前向きになれました。今ではここに来るのが楽しいです。
赤ちゃんはもうすぐGCUに移る予定で、退院も近いようです。
この間GCUの見学をしてきました。開けていて明るいイメージでした。
今は看護師さんといろいろ相談しながらお風呂や授乳をしているけれど、GCUに行ったら自分で判断、主体的にやっていくと聞きました。よりお家に近い感じなのかなと思います。退院前にお泊りできるとも聞きました。
胃チューブの入れ替え練習もしたんです。来月退院が目標です。楽しみで早く退院したいです。赤ちゃんの機嫌はよく分かります。機嫌悪い時は暴れたりするんです(笑)。
退院は楽しみだけど、ここは居心地がいいからちょっと寂しいです。