いわき市立磐城共立病院NICU その4
【赤ちゃん・家族に会いました②】
続いて、斜向かいのベッドにおられた赤ちゃんとお母さんにお話をお聞きしました。
赤ちゃんは在胎33週生まれ、体重1300g台でした。磐城共立病院NICUが満床だったため、車で2時間ほどの別の病院に入院しました。その後状態が安定し、バックトランスファーで磐城共立病院に戻ってこられたそうです。最初の病院は遠かったので週1回しか会いにいけず、離れるのが寂しくて毎回泣きながら帰ってきていたと言われていました。
今、赤ちゃんは生まれて約1カ月、体重の増えも見られ呼吸も落ち着いています。
日中の同室をはじめて1週間とのことでした。
お母さんは赤ちゃんを抱っこしながら、ゆっくりとした口調でお話してくださいました。赤ちゃんは時折小さな声を出し甘えているような様子でした。
母子室で一緒に過ごせるようになって、赤ちゃんの表情が毎日違うことに気付いたそうです。
前は周りの赤ちゃんの目を気にして甘えられないようだと、感じていました。
ここでは、声や表情をみながら赤ちゃんを抱っこしたりして、まるで赤ちゃんと会話できているように
感じます。
お話の最中も、赤ちゃんの表情や声にあわせて抱き方を替えたり、背中をトントンしておられました。
赤ちゃんの体重はお母さんが自分で測定し、ノートに記入しているそうです。看護師さんに体重を教えてもらうのとは違った嬉しさがあるそうです。
最初はいろいろなことが怖かったけど、看護師さんと一緒にやって、その後だんだん任されるように
なり、ママとして成長できたように思います。
二組の家族とお話して、安心して過ごせる場所で、任せられている・自分達でできている感覚を得ることが、家族にとって大きな意味があるように感じました。
そして赤ちゃんも、そのこらしいペースでかわいく伸びている様子を教えてくれました。
家族でいることは、本当に大事なことですね。