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青森県立中央病院NICU その4

【赤ちゃん、家族に会いました①】

 

お母さんにお話をうかがいました。

赤ちゃんは33週生まれ。お母さんにとっては、はじめてのお産でした。

 

直母外出について

お産の前は知らなかったです。生まれて3~4日目に子どもが自分のもとに来たときに「外に出てもいいんだ」と

思いました。それはとても励みになりました。

 

初めての授乳は・・・

あまり吸ってもらえなかったし、痛かったです。

 

赤ちゃんが上手に、痛くなく吸ってくれるようになるといいですね。産後すぐからおっぱいができるので、赤ちゃんも近いうちに上手になれそうですね。

 

 

 

【赤ちゃん、家族に会いました②】

 

母児室で赤ちゃんと過ごしている、別のお母さんにお話を聞きました。

赤ちゃんたちは32週で帝王切開で生まれた双子ちゃんで、生後約2週間だそうです。

赤ちゃんたちには小学生のお兄ちゃんが2人います。おじいちゃんおばあちゃんのサポートを受けておられるそうです。

お母さんは赤ちゃんを抱っこしながら成人用ベッドに腰掛けるかたちで過ごしていました。

 

お産について

産む事がゴールだと思っていたけど、思ったよりも早くお産になってしまいました。

切迫早産のため出産前の安静が長かったので、体力が落ちていて、体中に痛みもあり、辛かったです。

でも、赤ちゃんには這ってでも会いにいこうと思っていました。

 

産後について

出産から3日目に赤ちゃんが「直母外出」で部屋にきてくれて、本当に嬉しく、励みになり、頑張ろうと思いました。

小さいから直接おっぱいは難しいと思っていましたが、こんな小さくてもできるんだとびっくりしました。

 

授乳について

はじめての授乳では、吸い付くまで時間がかかりました。5日間続けたら二人とも上手に飲めるようになりました。

 

退院について

毎日2時間くらい授乳時間にあわせて面会にきています。週末はお父さんも一緒です。

搾乳は辛くはないです。おっぱいを届けるのが嬉しい。

早くおっぱいを飲むのが上手になることが目標で、もっと来たいと思うんです。

 

わたしたちもびっくりしたのですが、32週生まれの赤ちゃんで生まれてすぐの「直母外出」は、青森県中でも

珍しいとのことでした。

しかし確かに、お母さんの痛みが癒され、力づけられ、おっぱいの出が良くなり、赤ちゃん達への気持ちが強くなった

様子が感じられるお話でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たとえ赤ちゃんが突然、少し早く・少し小さく産まれても、ゆったりしながら赤ちゃんと過ごし、おっぱいができたら、

インタビューでも感じられたように、不安や痛みが和らぐかもしれません。

赤ちゃんと家族が一緒にいることが、自然と次の力を生み出すんですね。

さらに、そうすることで早く一緒にお家に帰ることができたら・・・

それは赤ちゃんにとっても、家族にとっても、病院にとっても、とてもハッピーなことだと思います。

 

施設の事情に赤ちゃんを合わせるのではなく、その中で赤ちゃんと家族にとってのベストの方法を考えていく。

決して簡単ではないけれど、とても大切なことだと感じました。

 

直母外出をしたお母さんは、お母さんが退院した後も

赤ちゃんのもとへ通って来られる回数が多く、

NICU内に滞在される時間も長い印象があります

              (新生児科 池田智文先生)

産科に3つあるLDR(陣痛開始から産後早期までを過ごす部屋)の様子です

ふだんは扉で見えないのですがLDRの奥に

赤ちゃんの蘇生室があります

通常の個室です。窓からの眺めがとてもすてきでした。

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