聖隷浜松病院NICU その8
【見学のまとめ】
赤ちゃんがNICUに入院した家族は、病状への不安、NICUの場所そのものが未知である不安で、とても緊張しています。しかし、聖隷浜松病院NICUでは、柔らかくて穏やかな雰囲気、ソファなどで家族の居場所を提案すること、あたたかいスタッフの態度があいまって、家族を歓迎しているサインが発せられていました。家族が自然にこどものそばに長くいられる、いたくなるNICUはこうして作られるのだなと思いました。すばらしい設備を生かし、雰囲気を支えているのは、スタッフそれぞれの思いと、それらをつなぐコミュニケーションや人の動きのシステムのようにも感じられました。
見学後、大木先生がフェイスブックにコメント下さっています。
「24時間面会、家族のケアへの参加、出生直後も含めたカンガルーケアなどのソフト面は、
かなり長く旧病棟時代からやっていたことなのですが、やはり『24時間いつでも面会できます』が
『好きなときに好きなだけ居てください』になったことは大きいと思います。
スタッフの気持ちは同じでも施設が発するサインは大きく変わったんだと思います。
昔の写真を載せますがもう戻れないですね。」
そして、こんなあたたかなエピソードが…
見学の途中に、私たちこどもかぞくまんなかからもウプサラ大学NICU見学や、その後の活動について
お話をさせて頂く時間がありました。
それを聞いて下さっていたNICU師長さん。もっと赤ちゃんと家族が一緒にいられるように、と
長期入院中の赤ちゃんの小さなベッドを、添い寝ができるベッドにさっそく入替えされていました(!)
いいと思ったことをすぐに試される心意気、そしてそれをヨシとできる病棟全体の雰囲気、
本当にすてきだなあと思いました。
最後にメンバーの感想です
日本でも、急性期治療においても、家族がそばにいられる環境・いたいと感じられる環境は作れるんだなぁと実感しました。貴重な見学の機会を与えていただいた大木先生はじめ、聖隷浜松病院の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。(野口)
赤ちゃんとご家族に関わる多くのスタッフが、赤ちゃんにとって良いか、家族にとって良いか、安全であるか、を問いながらFCCを実践されておられ、とっても心がほっこりしました。スタッフの皆さんの、良いと分かったら即行動!なフットワークの軽さにも感動…。ポリシーが同じだからこそ生まれる素敵な実現力を感じました。(高田)
2年前にウプサラ大学のNICUで感じた雰囲気を再度感じることができました。NICUのスタッフが同じ意志もって、FCCへ取り組んでおられるのが両親が面会に来たくなる理由だと思いました。(荒木)
大木先生をはじめとするスタッフの方々が、赤ちゃん・ご家族が一緒に過ごすことのできる空間を目指して努力されている姿に、自分が自施設で何ができるのか振り返り考える機会となりました。FCCの実践にはハード面だけではなく、共通認識をもって関わり合うスタッフの力がとても大きいことを実感しました。(山田)
「いつでも赤ちゃんのそばにいられますよ」「好きなだけいて下さいね」という空気でずっと満たされているNICUでした。お父さん(何人もいらっしゃいました!)お母さんのリラックスした表情や、力みなく赤ちゃんを世話される様子がとても印象に残っています。赤ちゃんも伸び伸びと大きくなれるなあと思いました。NICUのすてきな作りはもちろんですが、スタッフの皆さんの思い、理解し合えるやり取りが日々のケア・NICUの空気を支えているのだと考えました。(中川)
入った瞬間から穏やかさ、暖かさに包まれ、居心地の良さを感じる空間でした。24時間家族が側にいることはすぐには難しい、でも少しでも家族がそばにいたいと思えるように、家族のための空間とソファという目でわかる「歓迎」と、スタッフの暖かく細やかな対応による「歓迎」が、家族にはきちんと届いていました。重症な赤ちゃんを診療している病院なのにその雰囲気が共存している、日本で目指したくなるNICUです。(齋藤朋子)
家族が居やすい工夫がたくさんちりばめられたNICU。赤ちゃんと家族が一緒に過ごせることは、改築以前から、当たり前に大切にされてきたことが伝わってきました。ここに来るのが楽しみ、と話すご家族の笑顔が印象的でした。(齋藤香織)
赤ちゃんと家族を迎える心意気(遊び心もひとさじ!)を教えて頂いた見学でした。
聖隷浜松病院NICUの皆さん、お忙しい中ほんとうにありがとうございました。
いえいえ
こどもかぞくまんなかメンバーが働くNICUも、まだまだこれと近い感じです^^;
でも家族を歓迎するサインは、いろんな方法で
出すことができると考えています…
見学後にメンバーでの会議
兼 荒木先生のお誕生日お祝いをしました
おとうさん いつもありがとう ♪